木の芽時と人は言う

歩けば汗ばむ気温! 満開の桜! 爽やかな春の気配! 湧いて出る害虫! 滅亡しろ!!!!!!

 

春は始まりの季節だ、というフレーズは、果たして人類史上で何回使われているんだろうか。

春は、いろんなものが息づき、始まり、活気づく季節だ。

なので、モブである私も、街の空気に同調してウッキウキの躁状態になる。

木の芽時は気が変になるとかなんとか散々に言われてきているけれど正にその通りで、寒さに縮こまらず歩くことが出来るだけで、人間は何故か気が大きくなるのだ。

つい大きな買い物をしてしまったり、桜や道端の野草に惹かれるまま寄り道をして迷子になったり、鼻歌交じりに街を歩いたり。

 

桜の季節には魔法がかかっていて、この時期だけは、町中でアルコール片手にダラダラ道を歩いていても「花見の季節が来たわいなあ」と微笑ましく許される。

夜闇に浮き上がる白い花弁の妖しさに、誰もが理性を崩されて、暖かな陽気も相俟って何かにつけて寛容になっているのだろう。知らんけど。

 

いい季節だ。楽しい季節。気分がいい。

 

でも、あの、はい。だからってですね。

PCの買い替えとどうしても欲しかった小物と諸々合わせて月の手取り弱使ったの、本当に反省しています。

木の芽時の買い物、ダメ、ゼッタイ。