一人暮らしは23区に住め

私はモブだ。

主人公ではないので、体調をぶっ壊した時に駆け付けてくれる幼馴染も悪友もお隣のお姉さんもえっちな大家さんもいない。

天涯孤独、というほどではないにせよ、人間関係の構築が人間向いてないレベルに下手なので、一人暮らしで熱出しました、となるとマジで救急車呼ぶか自力で医者に這うかを、神に祈りながらグラグラ煮え立つ頭で天秤にかけるわけだ。

車を出してくれる友人?親族?いねーわばーーーーか。いたとしても申し訳なくて頼めねーーわばーーーーーか。

 

熱っぽいな?と思ったのは、夕方手前、職場での事だった。ざわっと肌が粟立つ感覚、というのか。人それを悪寒という。

熱が出た時に肌が痛くなるタイプなのだが、軽く服が掠めただけでくっそ痛くてこれやべーな?と思ったのは定時一時間前。

これくらいなら…で耐えちゃうのが最悪な所で、その日の業務を終えて医者に寄ろうとするも近所の医者は軒並み営業終了。

関節が痛み始め、視界がフラフラする。歩いてると足がぬかるみに取られたような感じになる。

あ、これインフルでは?と思いながら帰宅し、今晩をやり過ごして病院に行こう……と眠りにつくも、全身の痛みのあまり目覚める23時。

救急車…いや……その前に相談窓口……まて…タクシー呼んで……いや呼んでどこ運んで貰うんだ…この辺の夜間診療……むり……調べるだけで頭グルグル…………ふぇ…………。

あわやこのまま死ぬか?みたいなテンションの時、不意に思い出したのがファストドクターの存在だった。

詳しくはググって欲しいのだが、そこそこ値段がする代わり、電話一本で自宅まで医師が来てくれて、処方薬もくれ、クレカ払いオッケーな神サービス。

私が調べたときには23区内なら待ち時間なし速攻対応オッケー!となっており、起き上がることも無理ゲーと化しつつあった私は急患じゃなくてもオッケーなのかな…と不安になりながら電話をした。

電話では簡単な問診を受け(病状とか既往歴とかそういうやつである)インフルの検査すると大体おいくら万円ですが良いですか?と丁寧な確認もしてもらえた。

もうなんでもいいので楽にしてくれ…!とハイハイ返事を繰り返し、約30分。

チャイムが鳴り、まじで白衣の神が部屋に来た。何だこのサイコーのサービス?

部屋をかたす余力のない私の荒れた私室に言及もなく、テキパキ検査して熱計ってと診察をすすめる神。はい、A型インフルでした。クソ。

イナビルやカロナール等をサクサクっと処方され、ASUSの端末に保険証読み込ませ、サクッとクレジット会計。約15k(交通費、深夜加算、処方薬全て込み。これが世間的に高いのかは知らんが私は救われた)

解熱剤のお陰でなんとか睡眠が取れ、2日ほど寝込み、元気になって暇になってきたのでこのブログを手慰みに書いている。

 

このファストドクターとかいうサイコーのサービスだが、今のところ23区でしか受けられないっぽい。

私のような一人暮らしもさることながら、様々な事情から医者に行くまでが一大事な人は山のようにいると思うので、是非全国に行き届いて欲しい。

っていうかインフルエンザなんかの感染症持って待合室にたむろする事が最早バイオテロだと思うし、国がもっと助成して往診気軽に出来るようにしたほうがよくない?

タクシー使わなかったことで運転手さんに移す懸念もなかったし、待ってる間はベッドで寝てればオッケーだし、もっと普及して良いのでは??

 

まぁスケール感のでかい話はさてもおき。

何かあった時に助けを求める先がない一人暮らしにとって、こんなにありがたいサービスもそうあるまい。

今のところは23区でしか受けられないようだし、一人暮らしよ、23区に住め。40℃の熱が出ると、人間、マジで何もできなくなるからな。

 

あと食欲回復したけど歩き回るのはちょっと無理って時もマジで出前に困らなくて最高だぞ(バーミヤンおかゆを食べる絵文字)