歯を食いしばらず生きていきたい

物理的に。

 

噛み締め呑気症候群、というのの存在を知ったのは、社会に出て爆裂に胃腸が悪化したからだ。

誰かが歌っていた。日本人は胃腸が弱い。私も例にもれず胃腸が弱い日本人だった。

ちっちゃな頃から病弱で、15で自傷も覚えたような子供だ。人並みの半分ほどしか食事が食べられず、外食となれば数回に一回は下す虚弱な胃腸。生きるの向いてない。

大人になるにつれマシになるか?と思ったが、社会に出てむしろ悪化した。

多少食べられる量は増えたけど、やたらと胃が張って気持ち悪くなることが増えた。ガスがめちゃくちゃたまってるな、という感じだ。

そんなに芋食べてるわけでもないけどなー、と思って調べた時、出てきたのが噛み締め呑気症候群だった。

知ってた?人間って平常時には上下の奥歯って触れ合ってないのが普通なんですって奥さん。あらご存知。そうなの〜やだぁ〜私全然知らなくて。困っちゃうわもう。

知らなかった。マジで。そういうのもっと早い段階から教えて欲しい。正しい歩き方とか顎の位置とか全部教えといてくれ。

詳しい理屈は専門家に任せるが、歯をかみしめてる・食いしばってると唾を飲んじゃって、胃に空気が溜まっちゃうらしい。マジかよ。

もしかして私のもそれなのかなぁとなるべく噛み締めないようにしているが、私の噛み締めは年季が違う。

まだ学生の身分の頃、虫歯を削って被せたレジン(インレーじゃなくても行ける程度の削り具合だったのだ)を割ったのが私の噛み締め力だ。

あれはびっくりした。ある日いきなりバキャって割れた。パニクって歯医者に駆け込んだら

「被せものだけ割れてて良かったね〜たまに歯も一緒に巻き込んで割っちゃうからね〜そうなったら抜歯だったよ〜」

とか死ぬほど怖いことを呑気に言われた。以来私はインレー択一。

話がそれた。

まぁそんな噛み締めマンなので、気づくとガッツリ噛み締めている。今も噛み締めてた。息も飲んでた。言ってるそばから、という言葉が今以上に相応しいタイミングもそうそうあるまい。

歯を食いしばらず生きていきたい。物理的に。今もめちゃくちゃ胃が張ってて辛いので、気を紛らわすのにこのブログを書いているのだ。

人間、楽に生きられるならそれに越したことなんてありゃしない。本当に。